
印刷スタイルの CTB ファイル と STB ファイル の違いが知りたいです。


印刷スタイル(Print Style)における CTB ファイルと STB ファイル は、図面を紙や PDF に出力する際、「線の太さ」や「色」をどのように制御するかを決める重要な設定ファイルです。
CTB ファイルは、「色」で制御され、STB ファイルは 名前(役割)で制御されます。
※ひとつの図面ファイル(DWG)で CTB ファイル と STB ファイル を同時に使用することはできません。
※新規図面でのデフォルトは、CTB ファイルとなっていますが、[オプション]ダイアログで変更できます。

【CTB(色従属印刷スタイル)】
図面上の「色番号(1番:赤、2番:黄色…)」に対して、印刷時の設定を紐付けます。
※コントロールできるのは標準色の「255色」です。
※カスタム色をコントロールすることはできません。


例:「赤色(色_1)」を「黒色」、線幅「 0.1mm」で印刷する場合

例:「青色(色_5)」をカスタム色「RGB255,0,255」、線幅「 0.5mm」 で印刷する場合

「赤色(色_1)」を指定しているエンティティ:

「青色(色_5)」を指定しているエンティティ:

印刷スタイルテーブル「なし」:


印刷スタイルテーブル「test.ctb」:「赤色」が「黒色」、「青色」が「カスタム色(RGB255,0,255)」:


※また、「線色」の項目で指定したい色がエンティティと同じ色の場合は、「エンティティ線色の使用」でも指定できます。

画層(レイヤー)やエンティティの色を変更するだけで、自動的に印刷結果が変わるためコントロールしやすい設定となります。
※印刷設定を変えたい場合は、図面内の色自体を変える必要があります。
【STB(名前の付いた印刷スタイル)】
色に縛られず、より柔軟に印刷設定を管理したい場合に使用されます。
「太線」「細線」「ハッチング用」といった任意の名前を作成し、画層やオブジェクトに直接割り当てて使用します。
「画面で見やすい色」と「印刷結果」を切り離せる為、例えば、背景が黒い画面で見やすいように「黄色」で描いた線を印刷時には「太い黒線」にする、といった設定が色番号に縛られずに行えます。
一つの図面内で、同じ色の線に対して異なる印刷設定(一方は太く、一方は細くなど)を割り当てることが可能です。
ただ、色とは別に「どのスタイルを適用するか」を管理する必要があり、同じ色でも設定が異なる場合もある為、図面のやり取りを行う場合などは注意が必要です。
[印刷]ダイアログの[印刷スタイルテーブル]の[編集]から設定できます。
- 印刷[PRINT]コマンドを実行します。
- [新規]ボタンをクリックします。

- [ 印刷スタイルを作成]ダイアログで「新しい印刷スタイル名」を指定して[OK]ボタンをクリックします。

- [印刷スタイルテーブル]の[編集]ボタンをクリックします。

- [印刷スタイルテーブルエディタ]ダイアログの[追加]ボタンをクリックします。

- 印刷スタイル名を指定します。

- [線色]や[線幅]など必要な個所を設定します。

- 手順 2 から手順 4 を繰り返して、すべて設定出来たら[OK]ボタンをクリックします。


- [印刷]ダイアログが表示されるので、[キャンセル]ボタンを押します。

- [画層マネージャー]で画層に印刷スタイルを割り当てます。
例として、画層名「寸法」を印刷スタイル「水色_0.5mm」に、


画層名「通り芯記号」を印刷スタイル「紫色_0.5mm」に設定します。


- 再度、印刷[PRINT]コマンドを実行し、[印刷ダイアログ]を表示します。
印刷スタイル「なし」:

印刷スタイル「test_1」:

指定できました。

※[プロパティ]パレットからエンティティに印刷スタイルを割り当てることもできます。



※既存の CTB ファイルから STB ファイルに設定を変更する場合は、下記 FAQ をご覧ください。
関連 FAQ:
・印刷スタイル テーブルが .ctb の図面を .stb の図面に変更したい
・現在の図面で使用されている印刷スタイルが、色依存の印刷スタイル(CTB)なのか、名前指定された印刷スタイル(STB)なのかを調べる方法